2026年9月25日、宮崎市で開催された「MIYAZAKI AI Expo 2026 × みやデジ・ラボ」にて、株式会社アスカゼとして「介護現場のAI・DXはどこから始める?」をテーマに登壇しました。
今回の講演では、介護現場で深刻化する人材不足や業務負担を背景に、AIやDXをどのように現場へ取り入れていくのか、実際の活用事例を交えながらお話ししました。
介護現場で求められるのは「時間をつくるDX」

介護現場では、人材確保の難しさに加え、記録や書類作成、情報共有、会議、シフト調整など、ケア以外の業務にも多くの時間が使われています。
今回の講演では、AI・DXの目的を「人を減らすこと」や「AIに仕事を任せること」とするのではなく、職員が利用者へのケアや専門的な判断に集中できる時間をつくることとお伝えしました。
具体的には、下記になります。
- 会議録や申し送りメモの自動要約
- 介護記録の音声入力
- LIFEデータの分析・活用
- ケアプラン原案の作成
- 医療介護連携SNS「MCS」を活用した情報共有
- Google WorkspaceやLINE WORKSなどを活用した業務改善
さらに、シフト作成やレシート情報の入力、訪問スケジュールやルート調整など、日々繰り返されている業務にもAI・DXを活用できる可能性があります。
介護DXというと、介護ロボットや見守りセンサーなど大規模な設備導入を想像しがちですが、記録、情報共有、勤怠、シフト、会議録といった身近な間接業務から始めることも重要です。
AI・DX導入で大切なのは「小さく始めること」と「ルールづくり」

講演の後半では、AI・DXを現場に定着させるための進め方についてもお伝えしました。
重要なのは、最初からすべての業務を変えようとしないことです。
まずは現場の困りごとを書き出し、その中から一つの業務を選び、現在の業務フローを見える化します。そのうえで、1部署・短期間など小さな範囲で試し、改善しながらルール化して広げていくことが、導入を成功させるポイントです。
また、介護・福祉分野では個人情報や機微な情報を扱うため、安全面への配慮も欠かせません。
AIに診断やケア方針などの最終判断を任せないこと、個人情報をそのまま入力しないこと、AIが作成した内容は必ず人が確認すること、そして使用するツールや情報入力のルールをあらかじめ決めておくことが重要です。
当日のパネルディスカッションでも、AI・DXを現場へ定着させるためには、単にツールを導入するだけではなく、現場でのルールづくりや職員への教育が非常に重要であるという点が共通したテーマとなりました。
株式会社アスカゼでは、今後も介護・福祉現場の皆さまとともに、現場の課題から出発した「本当に使えるAI・DX」の導入支援に取り組んでまいります。業務効率化だけを目的にするのではなく、職員の負担を減らし、利用者と向き合う時間を増やす。
そのようなAI・DX活用をこれからも宮崎から広げていきたいと考えています。
介護DX・AI活用を支援
記録、連絡帳、報告書、会議の議事録。ひとつひとつは短くても、事業所全体では相当な人件費になっています。
だからと言ってツールを入れることが目的になると続きません。どの工程を誰が担い、どこをAIに任せるのか。その設計まで含めて考えると、定着の仕方が変わります。
株式会社アスカゼでは、宮崎県内の事業所様を対象に、AIの研修と活用支援を行っています。
- 「何から始めればよいか分からない」
- 「情報漏えいやルール面が心配」
- 「職員ごとに使い方の差がある」
- 「AIを入れたものの、業務改善につながっていない」
そんな段階でも大丈夫です。どこまでをAIに任せ、どこからを人が担うのか。その線引きから一緒に整理します。まずはお気軽にお問い合わせください。