2026年6月2日(火)、オンライン(Zoom)にて開催された「介護現場で"すぐ使える"AI実践講座 ― Gemini × NotebookLM ―」に、田中宏樹が講師として登壇いたしました。
当日は業務時間中にも関わらず、介護事業者・管理者・現場リーダーの皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。
弊社アスカゼは、理学療法士としての臨床経験をもとに、介護・福祉分野における「現場で使えるAI活用」をテーマに導入支援やセミナーを行っています。本記事では、当日お伝えした内容のポイントを振り返ります。
なぜ今、介護現場でAIなのか
セミナーの冒頭では、介護現場を取り巻く厳しい現状を共有しました。
2040年には介護人材が約57万人不足し、85歳以上の人口は1,000万人に達すると見込まれています。「採用だけで解決する」時代はすでに終わりつつあり、ICTやロボット、そしてAIを活用した生産性向上が不可欠です。
実際、宮崎市の調査でも「書類作成が煩雑で時間が不足している」と感じる事業所は44.1%にのぼります。
日々の業務では、記録・書類だけでなく「レクリエーションの準備・企画」も大きな負担と感じられていることが、株式会社ルネサンス様の調査からも明らかになっています。
こうした"時間を奪う作業"こそ、AIが力を発揮できる領域だとお伝えしました。
介護現場に最適なのは「NotebookLM × Gemini」
「AIに興味はあるけれど、ChatGPTを試して結局使わなくなった」「どのツールを選べばいいか分からない」「セキュリティが不安」こうした声は少なくありません。
弊社は、失敗の根本原因はツール選びと進め方の設計不足にあると考えています。
そこで本セミナーでおすすめしたのが、Googleの「NotebookLM × Gemini」の組み合わせです。
資料の中身を正確に把握し、出典付きで回答する"知識のAI"であるNotebookLMと、自然な文章を組み立てる"構成力のGemini"を連携させることで、介護現場でも安心して使える土台が整います。
より詳しい記事はこちらからご覧いただけます。
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参考介護管理職の業務を激減させる!Gemini&NotebookLM 無料活用ガイド
ケア記録の確認、会議の議事録、行政から届いた通知の読み込み、新人研修のマニュアル更新。 介護施設の管理職は、現場のケアに集中したくても、書類業務に時間を奪われ続けています。 ...
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3つの実演デモで「明日から使える」をお届け
セミナーの中心は、弊社による3つの実演デモでした。
デモ1:ケア会議の記録作成
会議音声をもとに、議事録化 → 抜け漏れ確認 → 用途別変換の3段階で仕上げる方法をご紹介。「夜勤申し送り」「家族説明文」「職員タスク表」へと変換すれば、"次の支援につながる記録"になります。
デモ2:マニュアル活用
「読む資料」から「使う資料」へ。取扱説明書の即時検索、複雑な加算要件の整理、チェックリスト化など、現場で本当に使える形に変える活用法をお見せしました。
デモ3:レクリエーションのアイデア出し
参加者の状態・人員・季節・予算・安全配慮といった条件を設定し、アイデア → 進行台本 → リスクアセスメントへと展開。"アイデアだけで終わらせない"レク案づくりを実演しました。
AIを安全に使う「3つの約束」
便利さと同じくらい大切なのが、安全な使い方です。弊社は次の3点を必ずお伝えしています。
チェックリスト
- 個人情報は必ずマスクする ― 氏名・住所・連絡先などは入力せず、匿名化を徹底する
- 最後は自分の"目"で確認する ― AIの出力はあくまで「原案」。人の確認を経て正式記録に
- 判断はAIに任せない ― 最終的な意思決定は、必ず人間の専門職が行う
入れてよい情報・よくない情報を「信号機モデル(赤・黄・青)」で全員に共有することも、定着のカギになります。
明日から始める3つのアクション
セミナーで終わらせず、明日ひとつだけ試してみる――それが定着への第一歩です。
- ケア会議メモを1つ、AIで整理してみる
- マニュアル1ページを、チェックリストに変換してみる
- 次回のレク案を、条件付きで作らせてみる
AIは「整理・確認・変換の相棒」です。まずは小さく試すことから始めてみてください。
おわりに
ご参加くださった皆さま、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。「AIを導入する」のではなく「使い方を設計する」この視点こそが、現場への定着を成功させる近道です。
弊社アスカゼでは、介護・福祉現場に向けたAI活用の導入支援やセミナーを行っています。
「自社でも始めてみたい」「もっと詳しく知りたい」といったご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。現場の負担を軽減し、働きやすい環境づくりを、これからもご一緒させていただければ幸いです。
もう少し詳しく知りたい方は、当社のAI活用支援についてのご紹介もあわせてご覧ください。
