多様な働き方を選べる職場が、地域の観光を支える力になる
株式会社アスカゼでは、健康経営に取り組む県内企業・団体を訪問し、取り組みの背景や具体的な実践についてお話を伺っています。
今回は、一般社団法人 日向市観光協会さまにインタビューを行いました。
日向市観光協会さまは、日向市や周辺地域の観光案内、物産の販売促進、旅行に関する事業などを担い、地域の魅力を多くの人へ届けています。
観光の仕事は、地域の事業者や住民、観光客など、さまざまな人と関わる仕事です。
だからこそ、そこで働く職員の皆さまが安心して力を発揮し、長く働き続けられる環境づくりが、観光地域づくりの土台にもなります。
今回のインタビューでは、日向市観光協会さまが健康経営に取り組む背景と、テレワークをはじめとした多様な働き方への考え方についてお話しいただきました。
健康経営の出発点は、「人材の確保」と「定着」
健康経営というと、運動や食事、健康診断などを思い浮かべる方も多いかもしれません。
日向市観光協会さまにとっての出発点は、職員の健康だけにとどまらず、組織を安定して運営していくための「人材の確保」と「定着」でした。
近年は、新たに人材を採用しようとしても、以前より確保が難しくなっています。
そのなかで、「ここで働きたい」「ほかと比べて違いがある」と感じてもらえる職場であることは、採用においても大切な要素です。
働く場所を選ぶ際、給与や仕事内容だけではなく、働き方の柔軟さや職場の雰囲気、自分らしく働ける環境があるかどうかも、重要な判断材料になっています。
日向市観光協会さまでは、こうした時代の変化を踏まえながら、職員にとって魅力ある職場づくりを進められています。
テレワーク導入で広がった、働き方の選択肢
具体的な取り組みとして、日向市観光協会さまではテレワークを導入されています。
また、社内の連絡ツールを活用し、スケジュール管理やチャットでの情報共有を行うことで、職員同士が連絡を取りやすい環境を整えられています。
さらに、観光協会独自の有給休暇制度を設け、取得を促す取り組みも進められています。
なかでも大きな変化として挙げられたのが、テレワークの導入です。
その日の仕事内容に応じて働く環境を変えられることは、職員にとって大きなメリットになります。
観光案内や現場での対応が必要な日もあれば、企画、資料作成、広報、調整業務など、集中して取り組みたい仕事もあります。
業務内容に合わせて働く場所や環境を選べるようになることで、仕事と生活のバランスを取りやすくなります。
「働き方の選択肢が増えたことで、ワークライフバランスを取りやすくなった」というお話が、とても印象的でした。
「ここにいて居心地がいい」と思える職場へ
健康経営において大切なのは、新しく入る人材を増やすことだけではありません。
すでに働いている職員の皆さまに、「この会社にいて居心地がいい」と思ってもらえる環境をつくることも、同じくらい重要です。
長く働き続けてもらうためには、一律の働き方を求めるのではなく、一人ひとりの特性や状況に合わせて働ける余地をつくることが求められます。
日向市観光協会さまでは、さまざまな働き方を選べること、そして職員それぞれが自分の特性や強みを活かせる職場であり続けることを大切にされています。
これは、単に福利厚生を整えるという話ではありません。
職員一人ひとりが力を発揮しやすい環境をつくることが、組織全体の力を高め、地域の観光を支える力にもつながっていくという考え方です。
ワーケーションから、デジタルノマドへ
日向市では、以前からワーケーションに関する取り組みが進められてきました。
今回のインタビューでは、その流れの先にある可能性として、デジタルノマドとのつながりについてもお話しいただきました。
デジタルノマドとは、ITやオンライン環境を活用しながら、場所にとらわれずに働く人たちのことです。
短期間のリモートワークや滞在にとどまらず、専門性の高いスキルを持つ人材が地域と長期的につながることで、新たな交流や地域への価値が生まれる可能性があります。
自然や観光資源に恵まれ、人とのつながりを感じられる日向市だからこそ、多様な働き方を求める人たちにとって魅力的な場所になり得ます。
観光協会としても、地域の魅力を発信するだけでなく、働き方そのものを通じて人と地域をつなぐ視点が広がっているように感じました。
将来のために必要な投資を、今行う
テレワークやデジタルツールの導入、多様な働き方への対応には、費用や制度面など、乗り越えるべき課題もあります。
しかし、長期的な視点で経営を考えたとき、それは将来に向けて必要な投資でもあります。
- 人材を確保し、定着につなげること。
- 職員が働きやすく、自分らしく力を発揮できること。
- 地域外の人材とも新しい形でつながっていくこと。
こうした取り組みは、すぐに数字だけで評価できるものではないかもしれません。
それでも、将来の組織や地域にとって必要な投資だと捉え、前に進めていく姿勢が、日向市観光協会さまの取り組みから伝わってきました。
健康経営は、職員の健康を守るためだけのものではありません。
働きやすさを整え、人が集まり、定着し、それぞれの強みを活かせる組織をつくること。その積み重ねが、地域の魅力を届ける力を育て、これからの観光地域づくりにもつながっていくのだと感じます。
一般社団法人 日向市観光協会さま、このたびは貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
インタビュー動画
動画は以下よりご覧いただけます。
ウェルネス保健室では、保健師・産業カウンセラー・理学療法士などの専門職が連携し、企業・団体の健康経営を支援しています。
- 従業員・職員の健康を支援したい
- 働きやすい職場づくりを進めたい
- 健康経営優良法人の認定を目指したい
- 健康経営を採用や企業PRにもつなげたい
健康づくりを、働きやすさと組織の成長につなげるお手伝いをいたします。お気軽にお問い合わせください。