【揉んでも治らない!?】あなたの肩こりはどのタイプ?タイプ別の特徴を解説!

「揉んでもよくならない」そんな肩こりがあるのはご存知ですか?

 

特に現代社会ではデスクワークやスマホの長時間利用など、肩に負担がかかる生活を送っている人が多くいます。

 

「長らく肩こりで悩んでいる」「ケアしているけど良くならない」「肩こりの原因をはっきりさせたい」そんな方の肩こりは揉んでよくなる肩こりとは原因が違うかもしれません。

 

今回は肩こりの原因は1つではなく、原因や症状によって様々なタイプに分けられることをお伝えします。この記事を読めば自分の肩こりの原因が分かり、より効果的なケア方法を見つけることができるはずです。

揉んでも治らない肩こりもある

肩を揉む女性

「肩が凝ったから揉んでもらう」という考えは日常的によく耳にします。でもマッサージや肩揉みをしてもなかなか肩こりが改善しない経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

 

肩こりと聞くと「肩を揉んで治す」イメージがあるかもしれませんが、実際揉んで肩が軽くなることはあっても一時的です。数時間、あるいは翌日にはまた肩が凝ってつらい状況が続いてしまい、根本解決にはならないのです。

 

揉んでも治らない理由

肩こりに悩む女性

一時的な改善は見られても解決には繋がらないことが多いのはなぜでしょうか。その主な原因として以下の点が考えられます。

構造的な問題

肩こりは単に筋肉が緊張しているだけでなく、骨盤の歪み、姿勢の悪さなど、身体全体の構造的な問題が関わっていることが少なくありません。

 

血行不良

筋肉の緊張だけでなく、内臓の不調、ストレス、睡眠不足など、様々な要因が複合的に絡み合い、血行不良を引き起こしている可能性があります。

 

感覚異常

慢性的に続く肩こりなどの不快感や痛みは、カラダの感覚を過敏にすることがあります。そのため筋肉をマッサージ刺激が、かえって痛みを増幅させる場合もあります。

 

また感覚に対して鈍くなると、極度のコリがなければ不調に気づかず、症状が悪化してしまうのです。

 

一般的には全身の筋肉のつながりや姿勢が影響していることが多いですが、このように揉んでも肩こりは治らないのにはいくつもの理由があります。

 

単なる「肩こりだから」と甘く見るのではなく、ご自身の全身状態を考えた上でケアしていなかければ肩こりは治らないのです。

 

肩こりに関係する筋肉

女性の健康イメージ

肩を揉むときほぐしている筋肉は「僧帽筋」と呼ばれる筋肉です。

 

実はこの僧帽筋、揉んでいるところはあくまで一部であり、全体的に大きなひし形の筋肉になっています。

 

僧帽筋は「上・中・下」と3つに分けることができます。肩こりで硬くなるのは上の部分。逆に普段使われにくいのが下の部分になります。

 

同じ1つの筋肉の中でもアンバランスな状況が起こるため、一部分の筋肉がほぐれても、その周囲にある筋肉が硬い、あるいは弱い状況だと筋肉をほぐしてもすぐに元の状態に戻ってしまします。

僧帽筋イラスト

肩こりは単独で1箇所だけが悪いということは少なく、複数の筋肉が姿勢の影響によって凝り固まっていることが多いので、広い視点で筋肉を見ていく必要があります。

 

あなたの肩こりはどのタイプ?

僧帽筋のような筋肉に由来の肩こりについてお伝えしましたが、それ以外にも肩こりにはいろいろなタイプに分けることができます。

  • 筋疲労タイプ
  • 運動不足タイプ
  • 疲れ目タイプ
  • 内臓ストレスタイプ
  • 精神的ストレスタイプ

1. 筋疲労タイプ

肩こりがしんどそう

筋肉の疲労による肩こりは最も一般的なタイプになります。

  • 長時間同じ姿勢を取っている
  • ストレートネック(スマホ首)
  • 姿勢が悪い

筋疲労タイプは長時間のデスクワークや同じ姿勢での作業などにより、肩や首の筋肉が過度に緊張することで疲労が起こり肩こりになります。

頭の重さはボーリングの球と同じくらいの重さがあると言われています。背中が丸くなり、頭が前に突き出た姿勢をとっていると負担が首や肩にかかり、それを支える筋肉が常に頑張って働くことで肉に疲労が起こり、肩が凝るのです。

 

スマホ首と言われる首の反りがなくなり、骨の配列が一直線となった「ストレートネック」も筋肉に負担がかかるので要注意です。

 

これらは基本的に姿勢が強く影響するため、日頃の姿勢の改善がとても大切になります。

 

2. 運動不足タイプ

ジムに通う女性

運動不足のタイプは運動習慣が少ないことで、全身の血流の流れが悪くなったり、リンパの流れが悪くなるので老廃物の循環がうまくいかず肩こりになります。

また運動不足によって肩甲骨周りの筋肉が硬くなると、肩全体の動きも制限され、肩の可動範囲が少なくなると悪循環に陥ります。

 

近年は文部科学省も警鐘を鳴らしていますが、運動不足の子供も増えており、肩こりを訴えるケースも増えている傾向にあります。

(参考)全国ストップ・ザ・ロコモ子どもロコモ読本 監修|林 承弘先生

 

肩こり予防に限らず、定期的な運動を行うことが私たちのカラダの体液を循環させるにとても大切なのです。

 

3. 疲れ目タイプ

目が疲れる女性

長時間のパソコン作業やスマホの使用などによる眼精疲労が、肩こりの原因となることもあります。

スマホやパソコンの光をじっと見続けるとまぶしさから、ピントを調整してくれる筋肉「毛様体筋」や目の周りの筋肉「眼輪筋」が緊張します。

目の筋肉と首の筋肉は密接な関係があることから、目の疲れが首や肩の筋肉の緊張を引き起こし肩こりになるのです。

 

ピントが合わなくなくなると、画面に近づいてみる必要もあるため、姿勢が悪くなることも肩こりにつながるため、疲れ目の影響も見逃してはいけません。

 

4. 内臓タイプ

お腹を押さえる女性

肩こりと内臓の機能低下が関係しているとは考えずらいかもしれませんが、肝臓や腎臓の機能低下が肩こりと関連しているという報告は多数あります。

右側の首すじは肝臓から痛みが生じやすい(関連痛)部位関連した痛みが生じやすい部位になります。

そのため片側の方だけなかなか改善しない場合は、肝臓機能が低下している可能性があるので、お酒や薬を多く飲まれている方要注意かもしれません。

また腎臓の働きが低下すると、肩こりや頭痛が引き起こされることもわかっているので、内臓機能に問題がないかは健診結果をしっかりと確認しておくことが必要です。

5. 精神的ストレスタイプ

考える女性

原因が特定できないような肩こりは、精神的なストレスが影響していることを疑う必要があります。

ストレスは筋肉の緊張を高め、血行を悪化させることで、肩こりを引き起こします。特に慢性的なストレスは、肩こりを悪化させる要因となります。

 

整骨院や整体院に通っても肩こりの症状が変わらないときは、次のようなストレスがないか考えてみましょう。

  • 仕事でのストレス
  • 家庭でのストレス
  • 対人関係でのストレス

ストレスは交感神経を刺激するため、血管が収縮し血流の流れが悪くなります。

 

これにより筋疲労タイプと同じく老廃物の除去がうまくいかず肩こりや首コリといった症状だけでなく、さらに悪化すると頭痛・吐き気などの症状を呈することもあります。

 

ストレスを抱える方は呼吸も浅くなり、肋骨や背骨(胸椎)の関節が硬くなり姿勢も丸くなるなりやすいため、肩こり症状がひき起こりやすくなります。

 

揉んでも治らない肩こりの対策

どちらにするか考える若いビジネスウーマン

揉んでも治らない肩こりを解消する方法としては以下のようなものが挙げられます。

姿勢改善

オフィスでのデスクワークや立ち仕事など、日常の姿勢を見直し、正しい姿勢を心掛けることは大切です。

 

姿勢は無意識に崩れてきますので、時間ごとに意識し直すことが大切です。

 

ストレッチ

肩甲骨周り、首まわり、背中、お尻の筋肉をしっかりストレッチすることで肩こりを軽くしたり、再発を予防することができます。

 

弊社ではYouTubeでセルフケア動画もアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。リンクはこちら(会社の健康サポートチャンネル

 

運動

ウォーキング、ランニング、サイクリング、ヨガ、スポーツなど全身運動を定期的に取り入れると良いでしょう。

 

できれば週に20分以上の運動を3回取り入れると運動不足の解消になります。

 

温熱療法

痛みや疲れは基本的に温めてあげるようにしましょう。

 

温かいお風呂に浸かる、温湿布を貼るなど、体を温めることで血流が一時的に改善され肩こりが軽くなります。

 

生活習慣の改善

自律神経の乱れは肩こりに影響するため、睡眠不足、ストレス、食事の栄養バランスの乱れなどを改善するように心がけましょう。

 

専門家への相談

なかなか変わらない肩こりは、整骨院、鍼灸院など専門家に相談したり、施術をしてもらうことで改善するケースも少なくありません。

 

これら対策を実施することである程度の肩こりは解消できます。でも全てを行うのは大変ですから自分の肩こりのタイプを知って対策することが肩こりを良くする近道になります。

 

まとめ

肩こりと一言にいっても、いろいろな原因があります。

 

タイプ別も1つの原因だけでなく、複数の要因が重なって症状が悪化しているケースもあるので、まずは自身の生活習慣を振り返りながら、自分のタイプを理解して対策するようにしていきましょう。

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参考文献

  • 整形外科シリーズ4 肩こり.社団法人 日本整形外科学会
  • 肩こりの対症療法 日本臨床内科医会
  • 加藤 剛平ら:勤労者の肩こり症状に関連する因子の検討.日職災医誌,67:87─94,2019 日本職業・災害医学会
  • 現代人の“まばたき”は浅くて半開きになりがち!?ドライアイの原因となる“まばたき不全”に注意!眼科医が解説・まばたき不全と涙の蒸発を防ぐ“瞳の保湿ベール”とは.角膜ケア通信No.8
  • のばし・ほぐす。ゆるめる 天城流湯治法エクササイズ 杉本錬堂
  • 森本昌宏:肩こりの臨床:適切な診断と治療のために.近畿大医誌(Med J Kinki Univ)第35巻3,4号151~156 2010

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